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「侍メジャー」10人「天国と地獄」最速通信簿(2)藤浪晋太郎は「ノーコン病急変」でマイナー強制送還

 早くも首筋の寒いルーキーがいる。アスレチックス・藤浪晋太郎(28)がさっそく、お家芸の乱調ぶりを見せたのだ。友成氏がタメ息交じりに語る。

「オープン戦では18イニングを投げて18四死球で“ノーコン病”は相変わらず。そればかりか、突然崩れるからタチが悪い。3回途中8失点で降板した4月2日のエンゼルス戦も、2回までパーフェクトに抑えていましたが、ランナーを出したとたんにボールを置きにいくスタイルはNPB時代と同じ。大谷に長打を打たれた159キロの外角高めの直球にしても、定規で引いたような棒球でしたよね。環境を変えても本人に変化がなければ意味がないという最たる例です」

 残念ながら、メジャーリーガーでいられるのも、あとわずかかもしれない。

「4月中にエース格のブラックバーン(29)が復帰する見込み。育成中の若手投手の調子もいいため、リリーフへの配置転換が濃厚です。マイナーでの再調整を余儀なくされるでしょう」(友成氏)

 同じメジャー1年目のメッツ・千賀滉大(30)は4月2日に白星デビュー。最大落差83センチの“お化けフォーク”でマーリンズ打線から8三振をもぎ取った。在米スポーツライターが語る。

「ど真ん中に落ちるボールで空振りを取れるのは唯一無二。ただし1年間フルで働けるかどうかは怪しい。ソフトバンク時代から足首や太腿を痛めては1~2カ月離脱する故障癖がありましたからね。しかも契約前のメディカルチェックでも摩耗の激しい肩と肘にチェックがついた。そのせいで5年総額1億ドルの契約のはずが、7500万ドルまで買い叩かれてしまいました」

 運を味方に開幕ローテーションに滑り込んだブルージェイズ・菊池雄星(31)も、先行きに不安が残る。

「昨季は防御率5点台の不振にあえいだ8月にロングリリーフに降格。再起を図るシーズンでしたが、最後の先発枠を争うライバルだったホワイト(28)が、昨オフに右肩を痛めて出遅れたのは幸運でした。振り返れば、今季初登板勝利を挙げた4月5日のロイヤルズ戦でも、味方のファインプレーに助けられる場面が多々ありました。今季こそは推定1000万ドルの年俸分の働きを見たいですね」(友成氏)

 8年契約の最終年となるツインズ・前田健太(35)は、トミー・ジョン手術明けのシーズンとなったが、

「オープン戦の防御率は4点台後半。コントロールにバラつきが出ていましたが、4月5日のマーリンズ戦では変化球をうまくコーナーに投げられていて安心しました。ただ1つだけ心配なのが寒さ。ツ軍を含むアメリカンリーグ中地区は寒冷地が多いところ。タイガースの本拠地デトロイトなんて4月でも最低気温が4度まで下がる。病み上がりの体には少々ツラいのでは‥‥」(友成氏)

 それでも、心配には及ばないようで、

「結婚11年目を迎えた奥さんとラブラブですから大丈夫ですよ。前田は妻と子供をロサンゼルスの自宅に残す単身赴任の身ですが、毎日、数時間置きにテレビ電話で顔を合わせるとか。おかげで寂しい思いをせずに済むそうです」(MLB担当記者)

 アツアツの夫婦仲で寒さも乗り切れるか。

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