スポーツ

藤浪晋太郎に迫り来る「タイムリミット」…残された道は「解雇までの思い出作り」だけ

 アスレチックスで悪戦苦闘する藤浪晋太郎に、タイムリミットが迫っている。近日中にもDFAになる可能性が高まってきたからだ。

 DFAとはメジャーリーグ特有の制度で、球団が選手を一時的にロースター(選手登録)から外し、どこにも登録していない状態にすることである。最長10日間の一時的な処置で、メジャーのロースターだけでなく、マイナーのロースターにも登録されない、宙ぶらりんとなる。球団がメジャー40人枠から選手を外したい時によく使う手法で、戦力外通告とは違う点がミソだ。

 長年、メジャーリーグの取材に携わるスポーツジャーナリストが、藤浪が置かれている状況を説明する。

「5月7日のロイヤルズ戦では2番手で登板しましたが、2回ももたず4安打3失点。マーク・コッツェ監督は『今日は四球を出さずにいい兆候だ』とコメントしたが、リップサービス以外のなにものでもない。我慢の限界なのは明らか。DFAにするタイミングを待っているだけでしょう」

 DFAとなった選手には、7日以内に他チームへトレード、ウェーバー公示(選手の支配権放棄公示)、マイナー行き通告、解雇という4つの選択肢が待っている。他チームから獲得の打診があり合意すれば、トレード移籍となる。トレードが不成立でウェーバー公示を受け、期間中に他チームから獲得の申し入れがあれば、自動的にそのチームへの移籍が決まる。だが、先発でも中継ぎでも敗戦処理でも結果を残していない藤浪に、興味を示すチームはないだろう。

 チーム側にウェーバーをクリアした選手を残留させたい意向があれば、マイナー行きを宣告する。25人のロースター枠から外れるとはいえ、そのまま同じチームに在籍すれば、再びメジャー昇格の可能性が残っていることが救いだ。解雇されるのは、選手側から要求する場合がほとんど。だがメジャーにしがみつきたい藤浪が、自ら解雇を申し出る可能性はないだろう。

「DFAなら、まだわずかにアメリカでプレーできる可能性はある。しかしDFAではなく、本当にお払い箱となって直接解雇されることもありえます。現時点ではその可能性の方が高いでしょうね」(前出・スポーツジャーナリスト)

 もはや藤浪のメジャー挑戦は進退窮まった。救いは「元メジャーリーガー」という肩書だけ。いよいよメジャーでの「思い出作り」へと突入するしかない状況なのである。

(阿部勝彦)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    なぜここまで差がついた!? V6・井ノ原快彦がTOKIO・国分太一に下剋上!

    33788

    昨年末のスポーツニュース番組「すぽると!」(フジテレビ系)降板に続いて、朝の情報番組「いっぷく!」(TBS系)も打ち切り決定となったTOKIOの国分太一。今月30日からは同枠で「白熱ライブ ビビット」の総合司会を務めることになり、心機一転再…

    カテゴリー: 芸能|タグ: , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<寒暖差アレルギー>花粉症との違いは?自律神経の乱れが原因

    332686

    風邪でもないのに、くしゃみ、鼻水が出る‥‥それは花粉症ではなく「寒暖差アレルギー」かもしれない。これは約7度以上の気温差が刺激となって引き起こされるアレルギー症状。「アレルギー」の名は付くが、花粉やハウスダスト、食品など特定のアレルゲンが引…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , , |

    医者のはなしがよくわかる“診察室のツボ”<花粉症>効果が出るのは1~2週間後 早めにステロイド点鼻薬を!

    332096

    花粉の季節が近づいてきた。今年のスギ・ヒノキ花粉の飛散量は全国的に要注意レベルとなることが予測されている。「花粉症」は、花粉の飛散が本格的に始まる前に対策を打ち、症状の緩和に努めることがポイントだ。というのも、薬の効果が出始めるまでには一定…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , , |

注目キーワード

人気記事

1
上原浩治の言う通りだった!「佐々木朗希メジャーではダメ」な大荒れ投球と降板後の態度
2
【高校野球】全国制覇直後に解任された習志野高校監督の「口の悪さ」/スポーツ界を揺るがせた「あの大問題発言」
3
エスコンフィールドに「駐車場確保が無理すぎる」新たな問題発覚!試合以外のイベントでも恨み節
4
「子供じゃないんだから」佐々木朗希が米マスコミに叩かれ始めた「温室育ち」のツケ
5
これも「ラヴィット!」効果…TBS田村真子アナ「中日×巨人で始球式」に続く「次に登板するアナウンサー」