1店舗で「AKB48 バラの儀式」202台、「牙狼金色になれ」215台、「ルパン三世」255台。トータルで672台になり、巨大ホール1店舗分に匹敵するBIG3の大量導入が話題になっています。
1台30万~40万円の新台を買う時、どうせ、すぐにお客さんが座らなくなるようなデキの悪い台を買うくらいなら、BIG3のどれかを買ったほうが、来年の今頃まで、しっかりとお客さんが座って打ってくれる可能性が高いので、正しい判断と言えるでしょう。
2年前の初代AKB48や去年の牙狼FINALを倉庫や中古市場からかき集めて、新台に座れないお客さんの逃げ場を作るホールも目立ちます。ホールの主役が「海物語」じゃない夏は、10年ぶりと言っていいでしょう。
スペシャル魚群タイムの「沖海3」をメインに、海シリーズで固定客をつかまえて、ルパンや牙狼やAKB48で新しいお客さんが続々と増えている2014年。長いパチンコ史の中でも、これだけの人気台がそろい踏みしたのは、かつてない出来事です。
BIG3のレベルの高さに、同じメーカー内でも他の機種にとっては、高いハードルになってしまっています。初代花の慶次や初代牙狼、初代ヱヴァンゲリオンでも、1つのホールに200台ずつ設置された例はなく、このBIG3がパチンコの歴史に名を残すのは間違いありません。
お盆明けのホールは、AKB48で2年前の初代以上の盛り上がりを見せています。初代でパチンコを知った世代も多く、ゲーム感覚でパチンコ&パチスロを楽しむ若いカップルの人口が増加しました。これは、この2年間のAKB48の活躍にもよるものですが、知名度やファン層の拡大は、パチンコ台の大ヒットが一番の要因です。
◆プロフィール 谷村ひとし 1953年生まれ。95年、みずからの立ち回りを描いた「パチンコドンキホーテ」(週刊モーニング)で大ブレーク。過去20年間のパチンコ収支はプラス6200万円突破。累計で20万人以上を擁する携帯サイトで毎日情報を配信中。詳しくは「谷村パチンコランド」で今すぐ検索!
※この連載に記載されたメーカーごとの大当たりしやすい回転数や独自の攻略法はメーカー発表の内容ではなく、あくまで谷村ひとし氏の経験則であり、データ収集に基づいた私見です。