4月28日の阪神戦に15対0と大敗した巨人。当然ながら、ストッパー・大勢の出番はなかった。
昨季リーグ3位の37セーブを挙げた守護神の今季の登板は、現時点で6試合。防御率は0.00だが、セーブ数は2にとどまっており、ランキング1位のDeNA・山崎康晃、広島の栗林良吏など(ともに7S、4月27日時点)から早くも突き放されつつある。要はセーブがつく状況に全く恵まれていないということだ。スポーツ紙デスクが言う。
「つまりは、巨人が接戦で勝てないのが原因です。3点差以内で勝利したのは、これまでの数少ない9勝のうちでたった3試合。大勢は4月1日の中日戦こそ、WBC出場後の調整のため登板できませんでしたが、あとの2試合の登板でついたのが2セーブです。その他はといえば、9回同点の場面で登場し、その後の延長戦で出てきた投手が打たれるパターンや、空きすぎた間隔を埋めるための調整登板のみ。いつまでたってもセーブ数が伸びないわけです」
ちなみに前回登板した4月23日のヤクルト戦も、4点差でのマウンド。そこからすでに5日が経過しており、またもや「調整」を余儀なくされそうな情勢なのである。
「大勢はWBCで、ダルビッシュ有や大谷翔平に大いに刺激を受けただけに、自身の力を最大限に発揮できる場面で投げたくて仕方ない。でも今の巨人はそれを作れない。ストレスは相当、溜まっていると聞きます」(球団関係者)
宝の持ち腐れ状態はいつまで続くのか。