先発ローテーションから外され、中継ぎへの配置転換を言い渡された、アスレチックスの藤浪晋太郎。初の中継ぎ登板こそまずまずの投球で凌ぎ、監督からもそれなりの評価を得ていたのだが、中継ぎ2戦目にしてまたもや背信投球を世に晒した。
中2日での中継ぎ登板となった4月28日(日本時間29日)対レッズ戦。8回からマウンドに立った藤浪は、1点を献上した後の9回、3者連続四球で無死満塁のピンチを招くと、暴投と被安打などで2点を与え、一死一、三塁の場面で交代を告げられた。
本拠地での試合は、アスレチックスが7対11で敗れて4連敗。チーム成績は5勝22敗の借金17となり、藤浪のメジャー入り後の防御率も13.00にまで悪化。現地メディアからは再び、藤浪に対する厳しい声が上がった。
「先発ローテーションから外された時のような投球だった」
「ストライクゾーンに入ったのは36球中18球だけ」
「今後は重要度の低い起用が続くだろう」
アスレチックスの選手起用に詳しいスポーツジャーナリストが指摘する。
「先発もダメ、中継ぎもダメということになれば、通常、シーズン途中での『マイナー降格』か『解雇』を通告される。ただ、アスレチックスは藤浪に支払った年俸分については、なんとか元を取ろうとするはずです。だから当面、メジャーに残留することができる。ただし、活躍の場は『敗戦処理』しかないでしょう」
まさに「去るも地獄、残るも地獄」という「究極のドツボ状態」と言っていい。