GW(ゴルデンウィーク)期間に注意すべきは、交通事故だけではない。普段あまり使わないマイカーのエンジンをかけて、いざ行楽地へ。この時、にわかドライバーを急襲するのが、予期せぬ「車のトラブル」だ。
ロードサービス会社の調査結果によれば、GW期間中に多発する2大トラブルが「バッテリー上がり」と「タイヤバースト」だという。
このうち、バッテリー上がりの原因としてよく知られているのが、スモールライトの消し忘れなどによる放電だが、これは注意さえ怠らなければ防ぐことができる。
厄介なのは、バッテリーそのものの経年劣化によるトラブルだ。ロードサービス会社のベテランサービスマンも、次のように注意を呼びかけている。
「劣化によるバッテリー上がりは突然、やって来ます。この場合、ブースターを使ってエンジンを始動できたとしても、すぐにまたダメになってしまうことがよくあります。こうなると、新たなバッテリーと交換する以外に手はない。GWのドライブ計画を台無しにしないためにも、事前のバッテリーチェックを怠ってはなりません」
さらに恐ろしいのが、タイヤバーストだ。タイヤが走行中に突然破裂してしまうバーストは、経年劣化や空気圧不足などで起こるとされるが、時と場合によっては命の危険につながるケースもある。ベテランサービスマンが、続けて警告する。
「特に高速道路でのバーストは、側壁や中央分離帯などへの激突など、死に直結する大事故を招きます。タイヤにヒビ割れなどが生じていないか、適正な空気圧が保たれているかなど、事前のタイヤチェックは絶対に必要です」
ちなみに、経年劣化が進んでいないタイヤであっても、極端な空気圧不足で高速走行すれば、破局的なバーストが起こることもある。
たまのドライブだからこそ「備えあれば憂いなし」の心構えが必須となるのだ。