5月7日(日本時間8日)のロイヤルズ戦の登板でも、1回3分の1を投げ4安打3失点を喫し、防御率が13.94にまで落ち込んだアスレチックスの藤浪晋太郎。
1点ビハインドの状況で登板した7回は1安打無失点に抑えたが、8回は2点適時二塁打を食らうなど3失点。5日の同戦では4点リードした7回から中継ぎ登板したものの、打者4人に3四球を与え満塁で降板。藤浪を引き継いだ投手がタイムリーを打たれ、全走者が返っている。スポーツライターが語る。
「先発の4連敗で中継ぎに回され、4月26日のエンゼル戦で2回を投げ2安打1四球1失点、28日のレッズ戦ではイニングまたぎの1回0/3で2安打3四球2失点。そして前回と今回の結果ですから、日に日にノーコン病はエスカレートしていると言える。いずれメジャー40人枠から外されるでしょう」
となると、もはや再びメジャーのマウンドへ上がることは難しくなるが、気になるのはアスレチックスを「クビ」になった後の生きる道だ。
「現時点で『拾う神』といえば、巨人の原辰徳監督ぐらい。以前から藤浪に興味を示し、2年ほど前には江本孟紀氏との対談で、阪神にトレードを打診していることまで明かしていますからね」(前出・スポーツライター)
ただし、ノーコン病は重症なだけに、獲得には相当な覚悟を要する。球界OBが語る。
「最初は先発の一角を試してみるでしょうが、ダメなら即、敗戦処理に回される。巨人はここ数年、中継ぎ不足が深刻で、勝ちパターンと負けパターンのすみ分けができていない。負け試合のロングリリーフを任せるぐらいなら、なんとかいけるのではないか。あとは先発にこだわる本人のプライドの問題でしょう」
メジャーではたまに見られる、大量失点時の「負け試合に野手登板」。藤浪にはもうそれと同等の役割ぐらいしか与えられない、ということだろう。