GW(ゴールデンウィーク)期間中のドライブには、交通事故などのような命の危険こそ伴わないものの、シャレでは済まされない落とし穴も潜んでいる。ズバリ、大渋滞の高速道で必ず発生する「トイレ難民問題」である。
今年のGW期間中の渋滞のピークは、下りが5月3日、上りが5月5日とされている。しかし、5月3日から5日にかけての3日間は、ピーク日以外も上下線でかなりの渋滞が予想されており、トイレ難民が続出するのは必至の情勢だ。
SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)にはトイレが設置されているが、大渋滞に巻き込まれると、SAやPAに辿り着く前に「時間切れ」「万事休す」となってしまうケースも少なくない。
また、SAやPAも入り口から渋滞していて入れない、入れたとしても駐車スペースに空きがない、さらには運よく車を止められたとしても、トイレが激混みで順番がなかなか回ってこない、といったことも予想されるのだ。
言うまでもなく、高速道の側道に車を止めて用を足すことは、安全上の観点からもご法度とされている。ならば、どうすればいいのか。
そこで登場するのが「携帯トイレ」だ。高速道の管理者は「GW期間中の大渋滞に備えて、携帯トイレの準備を忘れずに」と呼びかけているが、実際に携帯トイレを使用するとなると、「言うは易し、行うは難し」の現実に直面することになる。
携帯トイレの使用経験があるドライバーも、「その現実」を次のように指摘している。
「小用の場合は抵抗感がさほどではありませんが、大用の場合はかなりの勇気が必要になります。しかも、コトが済んだからといって、それで一件落着とはなりません。というのも、SAやPAで使用済みの携帯トイレを処分するまで、車内に広がった『悪臭地獄』はずっと続くからです。ビニール袋で密封しても、効果は限定的でした(苦笑)」
まさに経験した人でなければ見えてこない現実と言っていいだろう。