スポーツ

松井秀喜「ポスト原監督」が現実味を帯びる10年ぶり巨人戦始球式の意味

 ヤンキースGM付特別アドバイザーの松井秀喜氏が、5月3日の巨人・ヤクルト戦(東京ドーム)で始球式に登場した。

 松井氏が巨人の公式戦で始球式を務めたのは、長嶋茂雄氏と国民栄誉賞を授与した2013年5月5日の広島戦以来、10年ぶり。松井氏がプロ初本塁打を放った1993年5月2日から30年経ったことを記念して実現したというが、球界関係者の間では「ポスト原」への布石ではないか、との話題でもちきりだという。スポーツライターが語る。

「今シーズンの巨人は、大久保博元打撃チーフコーチを筆頭とする『原チルドレン』で占められています。これがいいように働けば言うことはないのですが、現時点では最悪の事態を招いている。原監督の3年契約途中での辞任説が飛び出すほどで、そんなタイミングでの松井氏の登場はファンのみならず、巨人関係者さえ色めき立ったというのです」

「ポスト原」は、阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチが有力視されているが、

「阿部コーチが2軍監督時代にしごいた若手はほとんど育っておらず、球団内では指導としての実力に疑問が出始めています。一方、松井氏は原監督を中心とした派閥の人間関係に嫌気がさし、巨人と距離を置いているものの、マンネリ化した原体制の一掃も念頭にある読売本社としては、次期監督にうってつけ。名前が出ては消えを繰り返していますが、読売が粘る限り、まったくない話ではない」(球界関係者)

 松井氏は以前、元巨人の上原浩治氏のYouTubeチャンネルに出演した際、オファーを完全否定している。今回の始球式の実現に際しては、何やら重大な話し合いが行われていたかもしれない。

(ケン高田)

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