「サイドスローにしちゃったらどうなんだ」
メジャー移籍後も制球難で苦しんでいるアスレチックスの藤浪晋太郎にこう提言したのは、野球解説者の高木豊氏だった。
藤浪はアスレチックス加入後、4試合に先発登板して0勝4敗。あまりの制球難で先発から中継ぎへと配置転換され、4月26日(日本時間27日)の敵地エンゼルス戦では2回2安打1失点(自責0)と、まずまず。しかし4月28日(日本時間29日)、本拠地レッズ戦で2度目の救援マウンドに立つと、1回36球、2安打3四球1暴投で2失点。いつもの制球難で自滅パターンに陥り、防御率は13.00となった。
そんな藤浪について、高木氏は自身のYouTubeチャンネルで、投球する藤浪のテイクバックを横から撮った写真を見ると、横投げのフォームになっていると指摘したのだ。
「パッと見た瞬間、この子はサイドスローなのかって思うよね。『ここから上に投げるのか。そんなムダなことする?』みたいな。開き直ってサイドで投げたら、まとまるんじゃないかな。ここまで悪いと、劇薬をもって変えないと、今後もっと苦しむと思う」
なんとも的を射た「高木コーチ」の助言である。
さらには、巨人・原辰徳監督が藤浪を欲しがっているという話が出ていることに触れて「大勢みたいになれるんじゃないかって気がする」とも。
アメリカでは投球フォームを変えている猶予はないため、早く日本に戻って真上から投げるか、横から投げるかに挑戦した方が得策だとした高木氏。
阪神時代にもサイドスロー転向説はあったが、ここまでくるとやはり「劇薬」が必要なのは確かなのだろう。
(鈴木十朗)