セ・リーグ2位の阪神が9月以降に「地獄のスケジュール」をこなす可能性が出てきている。
5月6日、7日にマツダスタジアムで行われる予定だった広島戦は、2試合続けて雨で中止に。すでに2試合が9月の予備日に組み込まれており、未発表カードは3試合。これに今回の2試合が加わる。
以前にも阪神はシーズン序盤から雨にたたられ、シーズン終盤が過密日程になったことがあった。球団OBが振り返る。
「過密日程になって困るのは、投手のやりくりですよ。先発投手が足りなくなると、メジャーリーグで流行った、中継ぎ投手を数珠つなぎするオープナーで乗り切ることも考えないといけない。1990年代まであったダブルヘッダーも、現実味を帯びてきます。当時、救いだったのは、本拠地・甲子園での試合が多かったこと。地の利を生かして試合に向けた練習が存分にできる上、選手は自宅から通えますから。これがビジターになると、そのたびに遠征しなければいけない。体力は奪われ、移動疲れも出てくる。おまけに練習不足にも陥りやすくなってしまうので…」
様々なリスクを背負いながら、阪神はまず交流戦までの序盤を乗り切らねばならない。