木村拓哉が出演した海外ドラマ「THE SWARM/ザ・スウォーム」(Hulu)は、クジラやシャチが異常行動を起こし、ロブスターによる謎の感染症が人間にも蔓延するというものだ。やがてその現象は世界中の海での異変へと拡大し、研究者たちが全身全霊で全容解明に挑む──。
そんなサスペンスが今、現実に巻き起こっている。西アフリカのギニアで、漁師50人以上が原因不明の皮膚疾患を発症するという謎の怪奇現象が、この4月に起こっているのだ。顔や口、四肢が吹き出物や斑点で覆われるというもので、海上の腐食性物質に触れたことによる化学熱傷の可能性があるというが、
「そのニュースを知って、非常に驚きました。なにしろ『THE SWARM』を見ていただけに…」
と興奮さめやらぬ様子で話すのは、ドラマ評論家である。続けて、
「木村さんがドラマへの意気込みを語ったインタビューで『人類が海を大切に扱ってこなかったことへの代償が根底のテーマとなっているこの作品への参加は、僕にとって特別に意味のあることに感じられました』と話していたんです。ギニアの謎の皮膚疾患はまさにそれですよ。『THE SWARM』のように、世界へと蔓延しなければいいのですが…。仮に現実化すれば、新型コロナ発生当初に共通点が騒がれた映画『コンテイジョン』(高い確率で死をもたらす感染症の脅威を描くアメリカ映画)と同じです」
不気味な皮膚疾患の原因は、まだ解明されていない。