テリー そういう波瀾万丈な人生だと、今までにどんな恋愛があったの?
藤井 私、全然モテなかったんですよ。小中学校の時はちょっと男の子にイジメられてて、「男の子は全員意地悪だ」「悪だ」って思ってたので。
テリー それはマリーさんが可愛いから男の子も話すきっかけが欲しかったんじゃないの?
藤井 そうだったんですかねー? その頃はそう思えなくて、心を閉ざしちゃったんですよ。だから、地元の子がいない高校に行ったらみんなフラットに接してくれるようになって、その時に初めて「あ、男の子って=悪い子じゃないんだ」って思いました。
テリー そうすると、それまでとは男の子の見え方が変わるよね。彼氏ができたりしたんじゃないの?
藤井 そうですね。高校の時に初めて好きな人ができて。
テリー 相手は誰だったの。
藤井 同じ高校の子です。でも、私自身がそんなに恋愛に情熱的じゃなかったので、放課後に習字の筆を買いに行くとか、そんな感じでしたね。
テリー あ、そう(笑)。俺さ、今日初めてマリーさんに会った時、「すごく目に特徴がある子だな」って思ったんだよ。
藤井 ほんとですか。時々、グラビアの撮影で「黒目がいいね」って言っていただくことはありますけど。
テリー というか、目に哀愁があるんだよ。それで今日話を聞かせてもらったら、いろんなことをたくさん経験していて、「それでか」と思ったんだよね。
藤井 そうなんですね。「哀愁がある」は初めて言われました。
テリー 例えば、今日話してくれたようなエピソードを、本にしようとかって思わないの?
藤井 それはお母さんが書こうとしてます。
テリー お母さんはいいよ。
藤井 アハハハハハ。でも文章を書くのは好きなので、いつか何か書きたいとは思ってますけど。
テリー いや、絶対書いた方がいいな。
藤井 それこそ妄想癖もあって、頭の中で物語を作ったりするんですよ。
テリー それは小説みたいなこと?
藤井 いえ、頭の中で映画作っちゃうみたいな。
テリー ああ、いいじゃん。それ、何か形にしてる?
藤井 全然してないです。自分が楽しいだけの趣味なので。
テリー いやぁ、それ、もったいないから何か形にして残しておくといいよ。絶対に財産になるから。今日のことって明日になると、もう昨日のことでしょう。形にしないと、どんどん消えてっちゃうんだよ。
藤井 そうですよね。考えてみます。
テリー 将来的に、今の仕事はどう考えてるの?
藤井 やっぱりタレントとして成功したいのはあるんですけど、ただ「成功って何だろう」ということは、最近すごい考えます。たぶん、私にとってはテレビにたくさん出ることが成功ではないと思うし、結局まだ自分が納得できるゴールが見つかってないんですよ。
テリー まあ、難しいよね。
藤井 でも、今までに自分が満足した瞬間を考えると、人に何か感情を与えられる人になりたいと思っていて。だから今は演技のレッスンを受けたりしています。この先そういうお仕事ができたらいいなと思いますね。
◆テリーからひと言
いやぁ、すごくおもしろかったな。せっかくの経験なんだから絶対何かの形にするといいよ。俺は小説がいいと思うけどな。