セ・リーグ首位の阪神が、怒涛の攻撃の手を緩めない。5月25日のヤクルト戦も延長戦までもつれたが、勝利して貯金を14まで増産させた。
ヤクルト相手にスイープした阪神は24日、25日ともに佐藤輝明の決勝打で試合を決めている。岡田彰布監督は、
「別に変わったこともやってへんし。そら、投手もずっと抑えられへんやん。みんなつないで仕事をやっとる」 と超ご機嫌だったが、阪神を日々「飯のタネ」にしている在阪テレビ局関係者は、早くも狂喜乱舞している。
チームはここ13試合で12勝1敗、テレビ中継すればするほど、勝ち試合を届けられる美味しいタイミングだ。
「もはや『確変』に入っているぐらいの勢いでしょう。ただね、岡田さんはまだ本性を表していない。前回監督をしていた2004年から2008年までは、こんなユルユルな雰囲気じゃなかった。時にはブチ切れて、時には岡田語録で嘆き節を見せたり。まだまだ持ち味が出ていない」(前出・在阪テレビ局関係者)
熱狂的なファンが監督目線でチームを眺めるのはよく見聞きするが、メディアまで「勝てば官軍」というノリはちょっと異常だろう。
別の在阪メディア関係者は戒めの意味を込めて、
「まだ浮足立ったらあかん時期。交流戦で足元をすくわれたら目も当てられない」
とソワソワしている。例年、苦手にしているパ・リーグとの交流戦も制覇して、より「アレ」の確率を上げなければならない。