最近はすっかり「脱原発の伝道師」となっている、小泉純一郎元首相。いつものように、行きつけの料亭「赤坂 津やま」にひとりで訪れると、そこに現れたのが岸田文雄首相だった。自民党の遠藤利明総務会長との会食にやってきたところに出くわしたようだ。
そこはやはり、伝道師。すぐに岸田首相に「憲法改正は3分の2の国会議員の賛成がなければできない。原発ゼロは首相がやればできる。できることをやった方がいい」と持論を伝えた。首相は笑って帰って行った、と小泉氏が首相番記者らに明かしている。
小泉氏がこの料亭で現職首相に出くわすのは、これが初めてではない。2017年には小泉政権の主要メンバーだった小池百合子都知事、山崎拓自民党元幹事長らと「同窓会」を開いていたところに、財界人との会食のため店を訪れた安倍晋三元首相から挨拶を受けた。「同窓会」でもなんでも、機会があれば「原発ゼロ」を訴えるのが小泉氏である。
「原発ゼロ」とともに、小泉氏の「十八番」が猥談である。岸田首相とは短時間だったためか、猥談をする余裕はなかったようだが…。
小泉氏はかつて、安倍氏との懇談後、記者団に「政治家は『信なくば立たず』だね」と語った。先輩首相として、政治家の信条を強調したと受け止められたが、どうも出席者に聞くと、ほとんどが猥談。「信なくば立たず」ではなく、「芯なくば勃たず」が正しかったようだ。