セ・リーグ首位を爆走する阪神の「動員力」に、本拠地で交流戦を迎えるパ・リーグ球団は頭が上がらない。
阪神は5月30日から6月1日までの西武戦を埼玉・ベルーナドームで戦い、6月6日からの楽天3連戦、9日からの日本ハム3連戦は、いずれも敵地の楽天モバイルパーク仙台と、エスコンフィールド北海道に乗り込む。西武3連戦を見守った球界関係者からは、
「誰がどう見ても、阪神ファンが集まるライトスタンド、一塁側内野席の方が埋まっていた。西武ファンが座るレフトスタンドは、かなりの空席が目立っていたね」
女性との性的暴行事件で起訴されるかに関心が注がれている山川穂高の一件もあり、西武ファンが離れつつある、との説もあるが、
「平日ナイターだったので、どの試合も観衆は満員から1万人ほど少ない1万8000人前後で推移しました。それでも阪神の人気には頭が下がります」
この先、戦う楽天も日本ハムもパ・リーグでは下位球団であり、すでに観客動員にも影響が出ているが、これもカバーしそうな勢いだ。
「普段はパ・リーグ球団を応援しているけど、阪神が来た時だけは虎党に変身する隠れファンが、北海道にも東北にも、実は多い。飲食やグッズなどの購買力も高いので、売り上げ増に期待しています」(パ・リーグ関係者)
岡田タイガースの大フィーバーは、日本の地域経済も回し始めているのだ。