天海祐希の受難が続いている。2014年からの主演ドラマの完結編「劇場版 緊急取調室」は安倍晋三氏襲撃事件に続き、首相役を演じた市川猿之助が「一家心中事件」による警察の事情聴取を受けることになり、再度の公開延期が決まった。
さらに現在出演中のドラマ「合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~」(カンテレ・フジテレビ系)も、その前の時間にやっている木村拓哉主演「風間公親-教場0-」がまさかの失速と、つくづくツイていない。
「ところが、キムタクのドラマが陰惨で見ていられない、という女性視聴者から、コメディー路線の『合理的にあり得ない』がウケているんです。月曜夜から重い気分になりたくありませんからね。視聴率は8%前後を推移していますが、『教場」がテコ入れのための週替わりゲスト次第で8%から9%を行き来しているのと比べれば、大健闘と言えるでしょう」(ドラマライター)
実は天海は、不運続きで株を上げたというのだ。ドラマライターが続ける。
「映画のプロモーションのために出演予定だったテレビ朝日の特番では、桃井かおりに頭から水をかけられた共演秘話を明かした。『合理的にあり得ない』の番宣でも、ヒロインの少女時代を演じるためセーラー服を着たいと自ら申し出たところ、スタッフからダメ出しされたと、自虐トークを繰り広げました。天海はトーク番組で明石家さんまに『オバハン』呼ばわりされる事件があったのですが、その時も華麗にスルーした過去がある。『合理的にあり得ない』でも似たようなシーンがあって、天海が『ババア』と年下の女性たちに呼ばれると『アンタ達も、すぐババアよ』と啖呵を切るのが小気味いいんです。ドラマで演じる役と現実社会で困難を乗り越える天海の姿がシンクロして、働く女性の支持を広げています」
「緊急取調室」で被疑者を演じた猿之助がリアルな事情聴取を受けているのとは、なんとも対照的なのだった。