ハ~イ! 皆さん!
日本では「朝日新聞」を巡る議論が巻き起こっていると聞いたぜ。今度は強制連行をなかったことにして、「女性の人権」に問題をすり替えることに躍起になっているらしいな。
リベラルメディアが「レッテル」を貼って、「論点」をすり替えるのはアメリカでも同じなんだ。オバマ大統領の政策に文句を言うと「人種差別」というレッテルを貼って、論点をすり替えるんだからな。
今回は、俺が沖縄でも見た「オスプレイ」についての話をしたいと思う。
開発途中の事故が原因で、オスプレイには「未亡人製造機」の汚名が着せられた。本当にそうか? どんな兵器でも開発中には大小さまざまな事故が起こる。だから「テストパイロット」というのはあらゆることに対応できる高い能力を持った人物が選ばれるわけだ。
オスプレイは輸送機だよな? つまり、多くの兵士が乗ることになる。軍において「兵士」というのはいちばん金がかかる武器なんだ。新兵から育つまでに衣食住全ての面倒を見なければいけない。戦闘機1機の値段よりも兵士のほうが高いという説もあるくらいなんだ。
軍にとって「兵士」は宝ってことだよな。大量に兵士が乗る輸送機が落ちれば多くの「宝」が失われる。人間は機械と違って替えがきかない。そんな重要な輸送機に「未亡人製造機」なんて選ぶか?
アメリカは12年に10万飛行時間当たりの事故率を提出しているんだ。事故は重要度からA・B・Cの3つに区分けされているが、オスプレイは全ての米海兵隊のAクラス事故率(2.45)よりはるかに低い事故率(1.93)だぜ。
オスプレイが落ちないか? と言われれば落ちるに決まっている。運用時間が長ければ、事故数自体は増える。自動車を運転しなけりゃ、無事故でいられるだろ?
では、オスプレイを安全に運用する努力をしているか? と言われれば当然だろ。金の問題だけじゃないぜ。志願兵制の国で「事故率」なんかのウソがバレたら、志願する人間がいなくなる。訴訟社会のアメリカでは莫大な訴訟を起こされるリスクもある。
ウソまみれの数字を出すことが当たり前の北京と違うんだぜ。資本主義社会では、ウソをつきにくい社会構造になっているってわけだ。だから、リベラルの連中は、事故の中でB・Cクラスの事故数もカウントしてすり替えるんだ。整備中に整備士がハシゴから落ちたって事故もカウントされてるってわけだ。
オスプレイ反対デモの映像と、論点をズラした数字で作られた「危険性」がどれほど演出にまみれてるのかは明らかだよな。にもかかわらず、なぜ「危ない」というレッテルを貼るのか? それはオスプレイがあると困る連中がいるからだろう。オスプレイの最大の武器は航続距離なんだ。沖縄に配備されれば、北京の連中の支配する土地に飛ぶこともできる。中国の核施設に直接制圧部隊を送り込む能力もあるっていうぜ。オスプレイが危険じゃなきゃ困るのは、連中以外にいない。つまり反対運動の正体は、北京の手先ってわけだ。
また会おう!
米国と、日本の皆さんに神の祝福を!
トニー・マラーノ
◆プロフィール ★トニー・マラーノ★ 通称「テキサス親父」。49年生まれ。動画掲載サイト「ユーチューブ」で、ありとあらゆる悪や不正を軽快なトークでねじ伏せる。古きよきアメリカ保守派の視点から、極東各国への提言を行っている。仲間由紀恵のごくせん「ヤンクミ」の大ファンだ! 最新刊「テキサス親父の大正論」が好評発売中。