貯金街道を爆走するどんでん様も、さすがにブチ切れた!
阪神は6月8日、敵地での楽天戦で9回逆転サヨナラ負け。大失態を引き起こした抑えの湯浅京己に、岡田彰布監督は、
「別に辛抱なんかする必要あるか」
と降格処分も辞さない構えだ。
前日の試合を14安打11得点と犬鷲軍団を圧倒し、勢いに乗ると、この日も8回に3得点を挙げてカード勝ち越しは目前。ところが肝心の守護神が2四球を与えて窮地に追い込まれ、そのまま小兵の小深田大翔に痛恨の被弾。これには岡田監督も「かばうような言葉ないわ」と大激怒して「ストライクが入らん。ちょっとしんどいやろ」と突き放した。
シーズン序盤から強さを見せつける阪神について、球団OBが言う。
「近本光司、中野拓夢の1、2番コンビの出塁率と、中継ぎ陣の盤石ぶりが突出していたのが大きい。ところが岩貞祐太や石井大智、そして去年、中継ぎとしてブレイクした浜地真澄の不振や離脱が響いている」
5月は球団新記録の20勝まであと1勝に迫るほどの、無類の強さを誇ったが、問題は落ち目になった時に岡田監督が暴走するかどうかだ。
「ああ見えて、勝負やその過程にはかなりのこだわりとレベルの高さを求めますから。しゃきっとしない選手が続々と現れると、取り乱して選手のとっかえひっかえが始まるかもしれない」(前出・球団OB)
おかしなことにならなければいいのだが。