阪神・岡田彰布監督が「アレ」の暁にはフロントに対し、外国人選手獲得改革を要求するつもりらしい。
その引き金は、調子の上がってこないB・ケラー、ビーズリー、K・ケラーの3投手にある。3投手は2月26日にダビックスタジアム名護で行われた日本ハムとのオープン戦に登板。それぞれ2回1失点、1回1失点、1回3失点と、結果を残せなかった。その後、ビーズリーは右ヒザの張りを理由に帰阪。指揮官は「日本の野球をナメたらアカンよな」と、3投手の野球に取り組む姿勢を問題視したが、要因は編成担当の調査不足だと思っているようだ。
在阪スポーツ紙デスクが言う。
「元々、阪神が外国人選手を獲得するにあたっては、代理人任せにする場合が多い。それで大当たりするケースもありますが、性格までは分かりません。岡田監督としては、そこも調査してほしいポイント。素直な選手なら、聞く耳を持っていますからね。ところがこの3投手とも、ブルペンに入れという指令にも、聞く耳を持たない。プライドばかり高いんでしょう。誰がこんなヤツらを取ってきたのか、と思っているフシがありますね」
前回の阪神監督時代やオリックス監督時代には野球に取り組む姿勢を問題視にし、岡田監督は選手に対して厳しいセリフを吐くことが多かった。そのため、再登板直後には、
「岡田イズムについていけるのか、選手たちには不安の声が多かった」(前出・在阪スポーツ紙デスク)
ここまでは時代の流れも考慮し、多少は厳しいコメントを残すものの、極力、怒りの感情を押し殺してきた。ところが、キャンプ打ち上げの時期になっても野球に取り組む姿勢に改善が見られない外国人3投手に、黙ってはいられなくなったようだ。
「野手ではシェルドン・ノイジーが腰の張りを訴えて、別メニュー調整中。これも本当はどの程度の状態なのか、分からない。岡田監督は、こんな外国人選手ばかり獲得してくる渉外担当の仕事ぶりに疑問を抱いているのです。外国人選手の獲得について口を出したくてウズウズしている」(ベテラン遊軍記者)
「アレ」を達成すれば当然ながら、発言力が増す。岡田監督の思いも分かるが、まずはペナント制覇に専念してほしいものだ。
(阿部勝彦)