アナウンサー業界に激震が走った。いったい何があったのかといえば、6月14日の「阪神×オリックス戦」(ABCテレビ)の中継で、なにわ男子の藤原丈一郎が実況ゲストとして、アナウンサーの代わりを担うことになったのだ。
「いまだ夢を追い求めて、フリーアナウンサーに転身する者は多いですね。ただ、その実情は極めて厳しいものですが…」
と話す放送関係者も、アイドルタレントが「アナウンサーの座」に就くことに、衝撃を受けているという。なにしろ、スポーツアナをめぐる情勢は暗くなる一方。フリーキャスターを多数抱える芸能プロ幹部が解説する。
「男性で局アナ5年程度の経験がある人材が、スポーツアナウンサーを目指して会社を辞めても、まず仕事はありません。しかも仕事を斡旋する事務所側も飽和状態のため、所属を断っているのが実情です」
今や地上波テレビだけでなくBS、CS、ネット配信など、多種多様なスポーツ中継が行われているが、それらをさばくフリーアナのギャラは、下落の一途をたどっている。
「MLBの配信中継1本のギャラは、約2万円前後と言われています。その隣には補助スタッフ、通称サブアナがいるのですが、こちらは日当8000円なんてこともザラ。しかも毎日、仕事にありつけるわけではない。副業でスポーツアナウンサーをやる感覚でないと、とてもじゃないが生計を立てられません」(前出・放送関係者)
藤原の実況ギャラは、いったいナンボなのか…。