阪神の佐藤輝明が崖っぷちに立たされている。6月11日の日本ハムとの交流戦で、今シーズン3度目のスタメン落ちをしたのだ。過去2回(4月13日・巨人戦、4月14日・DeNA戦)では試合途中から出場したが、最後までベンチを温めたのは今回が初めてだった。岡田彰布監督は「状態が悪いから。連戦は関係ないやんか」と、不振によるスタメン外しを認めている。
「パ・リーグ下位の楽天、日本ハムとの5戦の打率はなんと、1割ジャスト。通算でも2割2分2厘では、4番・大山悠輔とのクリーンアップを任せられません。6月13日からのオリックス、ソフトバンク戦の6試合でも復調しなければ、2軍降格を決めるでしょうね」(球団OB)
佐藤はルーキーから20本塁打するなど、スラッガーとしてはもちろん、地元の兵庫県西宮市出身と、阪神ファンにとっては「ご当地選手」としての人気が高い。
「新幹線移動する時も駅でひとり、黙々とサインを書いており、ファンサービスは欠かさない。でもプロは結果が出なければ、1軍にはいられない。岡田監督は矢野前監督のように、のん気に復調を待つタイプではありません」(前出・球団OB)
まさに最大の試練に直面しているのだ。