しのぎやすい気候になったにもかかわらず、肩が凝る、疲れが抜けない、体が冷える、なんとなくだるい……等の症状を訴える人が多い。この“遅れてきた夏バテ”、最近では”秋バテ”と呼ばれてもいるが、こんな症状にナント、あの日本の伝統飲料の甘酒が効果抜群だった!
「夏に溜め込んだストレスで心身が疲れ、秋になっても夏バテによる不調を引きずってしまう……これが“秋バテ”です」
医学博士で健康アドバイザーの福田千晶さんは出演した番組でこう語っている。“暑さ寒さも彼岸まで”と言われるように、9月中旬は、天候がガラリと変わりやすく、自律神経を乱し体調を崩しやすくなる。体力や食欲が低下することにより、疲れやだるさなどの不調が現れる。こんな症状に甘酒がいいという。
発酵食品研究家・高橋香葉さんは自分のコラムにこう書いている。
〈甘酒にはビタミンB1、B2、B6、葉酸、食物繊維、オリゴ糖、システイン、アルギニン、グルタミンなどのアミノ酸や大量のブドウ糖などが含まれており、点滴の栄養素とほぼ同一の内容なので、飲む点滴とも呼ばれている〉
江戸時代には、夏バテ防止、体力回復のスタミナドリンク剤として飲まれており、甘酒売りは夏の風物詩だった。
しかも麹で作った甘酒には、アルコール分は含まれていない。
この甘酒は家庭でも比較的簡単に作れる。用意するものはもち米(または米)、乾燥米麹、水、炊飯器、温度計があればいい。
作り方は、スーパーなどで売っている「麹」のパッケージに書いてあるので、それに従えばよい。一度試してみてはいかがだろうか。