まさかの惨敗だ。木村拓哉主演の月9ドラマ「風間公親-教場0-特別編」(フジテレビ系)が6月26日午後8時から2時間枠で放送されたが、平均世帯視聴率5.8%と伸び悩んだ。
一方で、その前日午後10時からの、福山雅治主演「ラストマン-全盲の捜査官-」(TBS系)の平均世帯視聴率は13.4%。初回から「相棒season21」(テレビ朝日系)の最終回14.5%を超える14.7%をマークしていたが、全放映回で12%を下回ることなくシリーズを終えた。番組最後には「続編」の匂わせもあった。
近年、ドラマを録画してゆっくり見る視聴者が増え、リアルタイムの平均視聴率が低くなる傾向はあっても、キムタクも福山も条件は同じ。福山演じる全盲のFBI捜査官とバディを組む大泉洋の出生の秘密とラスボスが明かされる「ラストマン」に対し、「教場0」はほぼ総集編だったというハンデはあっても、キムタク主演特番で視聴率がわずか5%台というのは、あまりに衝撃的な数字だ。テレビ関係者が言う。
「東山紀之主演の『刑事7人』(テレビ朝日系)も、視聴率がひとケタに落ちて苦戦しています。ジャニー喜多川前社長の性加害で揺れるジャニーズ事務所にあって、Snow Man目黒蓮の台頭だけが救い。その目黒は7月から今田美桜とW主演するドラマ『トリリオンゲーム』(TBS系、金曜午後10時)の収録中。目黒のドラマ視聴率が良ければジャニタレの世代交代が進むでしょうし、目黒までコケたら、民放局はスポンサーに配慮しながら性加害スキャンダル渦中のジャニタレを起用し続ける大義名分を失います」
それでもフジテレビは「劇場版 教場」製作に意欲的で、今夏にもクランクイン予定と言われる。邦画「レジェンド&バタフライ」、月9「教場-0-」と失速続きのキムタクは、名誉挽回のラストチャンスを生かせるか。