西武ライオンズの主砲・渡部健人が7月2日、左足内転筋の筋損傷で登録抹消で2軍落ちした。7月1日のソフトバンク戦の走塁中に痛め、病院の検査で判明。前半戦の1軍復帰は絶望的となった。ソフトバンク戦では4号ソロ、2点適時打を放つなど、3安打3打点。スキャンダル離脱の山川穂高に代わる新4番だったが、これまた戦線から外れることに。だが、その「予兆」はあったという。
渡部は先ごろ、「週刊文春」でSNSのDMを使って女性を引っかけ、自宅や遠征先のホテルにしつこく誘っていたと報じられた。
「渡部の醜態を知った首脳陣はアキレたといいます。期待の背番号を背負い、何度もチャンスを与えられ、今は野球に集中する時期。厳しく説教されたことで改心し、練習に打ち込んでいました。その矢先のケガですから。『急に練習するからこうなる』『慣れない猛練習をしたから』『週刊誌報道を見返そうと張り切りすぎた』と言われていますね」(スポーツライター)
次々と襲いかかるトラブルで、ライオンズファンは暗い空気に包まれている。山川は知人女性への性的暴行事件で警視庁に書類送検され、新外人マーク・ペイトンは飛球を追って右足を負傷。高橋光成と今井達也は西武ホールディングスの株主総会で「見苦しい、食事がまずくなる」と、ロン毛にクレームをつけられた。チームの士気は一向に上がらず、パ・リーグ最下位争いから抜け出せない。
「渡部の件もそうですが、やること全てが裏目に出てしまっています。戦力を整えるためセ・リーグ球団に、交流戦中のトレードを持ちかけましたが、破談となったようです。なかなかうまく連動しません」(前出・スポーツライター)
危機的状況だが、シーズン後半にかけての巻き返しはできるだろうか。