「条例が懸念している『不審者』って、子供につきまとって盗み撮りしている週刊誌カメラマンのことなんじゃないかと思うんだな」
そうツイートしたのは、国際政治学者の三浦瑠麗氏だ。7月3日午前8時のことである。
三浦氏がこのツイートに引用したのは「三浦瑠麗氏、文春新社長と小6娘を連れ夜遊び姿 自宅は六本木ヒルズから“都落ち”、軽井沢別荘は『夫の保釈金のため』売却」と題した、同日午前6時に配信された「Smart FLASH」のネット記事だ。
記事によると、三浦氏は6月下旬、新国立劇場でプッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」を小学6年生の長女を伴って、とある男性と鑑賞。この男性はもちろん、夫・清志氏ではない。太陽光発電事業への出資を名目に約10億円をだまし取ったとして、逮捕されているからだ。この白髪交じりの中年男性は、6月に文藝春秋の社長に就任したばかりの飯窪成幸氏だという。娘が肩から提げているトートバッグには「文藝春秋」と大きなロゴがプリントされている。
三浦氏氏は夫の不祥事のため、テレビコメンテーターの仕事を失い、収入は激減。自身が代表を務める山猫総合研究所は永田町から、渋谷区にある月額1万5000円から借りられるレンタルオフィスに変わったという。軽井沢に有していた別荘も売却し、自宅は六本木ヒルズから転居したと…。
記事によれば、22時に劇場を出た3人は、恵比寿のバーへ。脳科学者の茂木健一郎氏らと合流し、ワインを飲んだのだとか。
宴会は0時半まで続いたというが、ここで問題なのは、小学生の娘連れだったこと。バーのカウンター席の奥でずっと一人で本を読んでおり、退屈そうだったというが、まだ小学生の娘を深夜に酒席に連れて行くのは問題あるのではないかと「Smart FLASH」は書いている。「東京都青少年の健全な育成に関する条例」では正当な理由がない限り、保護者は「深夜に青少年を外出させないように努めなければならない」とあるからだ。
この点を問われた三浦氏は「我が家の教育方針としては、特に問題はありません」と答えている。一方の飯窪氏は「保護者である三浦氏と一緒なので問題ないと考えましたが、ご指摘を受け反省しています」とコメント。
「三浦氏のツイートはこの記事への反論なのでしょうが、ネットには『これが逆ギレってやつか』『親が子供を連れ回しちゃだめだろ』『子供がかわいそう。これって虐待に当たるのでは』と、三浦氏の見解を疑問視する声が出ています」(ネットライター)
テレビコメンテーターを降板して約半年。三浦氏の「反論にもなっていない反論」は、コメント力が鈍ってしまった証しなのか。
(石見剣)