セ・リーグ首位を走る阪神に激震が走った。阪神は7月4日、近本光司外野手の出場選手登録を右肋骨骨折のため抹消。岡田彰布監督は全治期間について明言を避け、長期離脱の可能性も出てきた。
攻守の要である近本の離脱は痛いが、2軍落ちしていた佐藤輝明外野手が5日から1軍に緊急昇格。9日のヤクルト戦では2軍落ちしていたエース青柳晃洋投手も1軍復帰する見込みと、明るい材料もある。
ところで阪神ファンにとって好材料といえば、現在、2軍で活躍中の井坪陽生外野手も挙がる。関東第一高出身で、昨年ドラフト3位で入団したプロ1年目。今年、1軍デビューした前川右京外野手と並ぶ逸材といわれている。
そんな井坪について3日放送の「金村義明のええかげんにせぇ」(MBSラジオ)で野球解説者の金村義明氏は、
「この子のバッティングは素晴らしい。前川と阪神を背負って立つよ」
と絶賛していた。
かつてDeNAからメジャーに渡ったユリ・グリエル選手と構えが似ているといい、左右の打ち分けができインコースも怖がらない点を称賛。
「こんな子、久しぶりに見たわ、右バッターで。よそに行けばすぐ1軍で使ってくれるよ。どことは言わんけど、よそに行けばすぐに上げよるよ、これくらいの力あったら。阪神の場合は十分温めているけど。この子にはぜひとも注目してほしい。意外と早く出てくると思うよ」まずは出場が決まっているフレッシュオールスター(7月18日・富山市民球場)での活躍に期待だ。
(鈴木十朗)