9月の半ばのある日、宝塚大劇場内が一時騒然とした。松岡修造の長女、松岡恵さんが、宝塚月組公演の人気演目「エリザベート~愛と死の輪舞(ロンド)~」の新人公演(入団7年目までの生徒が出演)を観劇していたのだが、問題はそのこと自体ではない。
偶然その現場に居合わせた宝塚に詳しいライターがこう明かす。
「松岡恵さんは音楽学校の同期生数人と来ていて、S席センター9列目で観劇されていました。ただ、その後ろには本公演の『エリザベート』で主役のトートを演じている月組のトップスターの珠城りょうさんも観劇されていたんです。『現役トップよりも音楽学校の生徒がいい席に座っている』と居合わせたファンの間では話題になっていました。珠城さんの憮然とした表情と、舞台を食い入るように見つめる松岡恵さんの眼差しが対照的でした」
これは「規律正しい宝塚歌劇団においては異例の事態」だとライターが続ける。
「音楽学校の生徒も勉強のため宝塚の舞台はよく観劇されています。ただ、上下関係に厳しい宝塚で先輩よりいい席で観るというのは普通ならありえません。松岡恵さんといえば、阪急東宝グループ創業者で宝塚歌劇団の創立者・小林一三氏の玄孫(やしゃご)という超サラブレッド。劇場側の配慮でこの席になったと思うのですが、やはりご令嬢ならではの待遇だなと思いました」
そんな松岡恵さんは来春いよいよ宝塚歌劇団に入団する。
「宙組ミュージカル『オーシャンズ11』の初舞台で口上とラインダンスを披露します。口上では、初舞台生自身が数人ずつ日替わりで決意等を観客に述べるのが通例です。松岡恵さんの口上の時には宝塚ファンはもちろんマスコミや一般客も殺到するのではないかとささやかれています」(前出・ライター)
父である松岡修造も娘のデビューを今から心待ちにしていることだろう。