今年は日本ハムから近藤健介、DeNAから嶺井博希、メジャーから有原航平、ロッテからロベルト・オスナ、阪神からジョー・ガンケルを強奪。総額80億円にのぼる異次元の補強で、優勝が至上命題に──。ソフトバンクホークスのことである。
ところが、だ。その戦力に見合った結果が出ないのはなぜなのか。
「大戦力をここまで揃えてV逸となれば、藤本博史監督の責任問題に発展しそうです。『ぶっちぎって優勝してほしい』という孫正義オーナーの我慢も限界、といったところでしょう。特に問題視されているのが、孫オーナーが観戦に訪れた6月26日、東京ドームでの楽天戦です。御前試合でまさかの惨敗。藤本監督の株が落ちる一方です」(スポーツ紙デスク)
7月13日の西武戦に2-4で逆転負けした際には、6連敗となった。2カード連続の3連敗は22年ぶりである。藤本監督は「流れが悪いね」とポツリ。翌14日には王貞治球団会長兼特別チームアドバイザーがペイペイドームで練習中のナインの前に現れ、「自分たちができることをやるしかない。オレが、オレがという気持ちで臨め」と猛ゲキを飛ばしたのだが…。結局、27年ぶりの9連敗という屈辱にまみれ、前半戦を終えるハメになったのだった
ホークスの名物イベント「鷹の祭典」開催日に弱いことも、問題だ。ユニフォームを配り、ソフトバンク社員を動員して盛り上げる試合で、今季3連敗。最近は「鷹の祭典」15試合で1勝14敗。2020年からは7勝21敗1分と圧倒的に成績が悪く、「鷹の災典」と揶揄されている。
「藤本監督は2年契約の2年目。優勝できなければ、クビになる可能性が高い。多額の資金を投入しているだけに、言い逃れできません。結果がともなわなければ、大批判に晒されます。大型戦力を機能させ、活用することができなければ、評価は厳しくなります」(前出・スポーツ紙デスク)
常勝を義務づけられた藤本ホークスは優勝できるのか。