不運に見舞われたと嘆くべきなのか。はたまた、これも実力なのだからと諦めるべきなのか。サッカーにおける、PK戦の話である。
2022年、FIFAワールドカップ・カタール大会で、日本はスペイン、ドイツの強豪国を予選リーグで撃破して16強入り。決勝トーナメントに駒を進めるも、クロアチアとの試合はPK戦で敗退した。2010年、南アフリカ大会でのパラグアイ戦に続き、日本はW杯のPK戦で2戦2敗である。
「PKは運なんですか」
野球解説者の里崎智也氏が自身のYouTubeチャンネル〈Satozaki Channel〉に横浜F・マリノス、東京ヴェルディなどに籍を置いたプロサッカー選手・那須大亮を招いて、そう質問した。ちなみに那須は2019年に一度、現役を引退するも、今年8月15日から22日の1週間限定で、J3・いわてグルージャ盛岡に現役復帰している。那須の答えはこうだ。
「運の要素も多少あるんですけど、実力です。普段のプレーの延長上なんで、キーパーの体重移動を見てコースを強く蹴れる技術とか、運というよりかは実力が反映される部分は大きいかなと思います」
クロアチア戦をめぐっては、サッカー元日本代表の本田圭佑が昨年12月8日、自身のYouTubeチャンネル〈Keisuke Honda/本田圭佑〉で生配信を行い、PKで敗れた件を論じている。
「PKは運じゃないっていう見方は、そりゃあそうなんですよ」
ただ、キーパーさえトップレベルであれば、アマチュアが代表を負すことができるのであり、それもPKなのだとも。つまりは運の要素も含んでいるというのだ。
かつて日本代表監督を務めた岡田武史氏はクロアチア戦のテレビ解説で「まだダメということですかね。まだ足りない。我々にはまだ足りない」と悔しそうに呟いていた。
日本には「3度目の正直」なる格言がある。3度目があったならば、日本代表チームの真価が問われることになるだろう。
(所ひで/ユーチューブライター)