スポーツ

オリックス山本由伸が「WBC組の球宴出場見送り」で感謝した中嶋聡監督の「人望」の源泉

 プロ野球はオールスター(球宴)ウィークに突入。今年はバンテリンドーム(7月19日)、マツダスタジアム(20日)と、2試合ともセ・リーグの本拠地で行われる。

「公式戦なら下調べはしますけどね」と余裕のコメントをしたのは、2季連続でパ・リーグの指揮を執るオリックス・中嶋聡監督だ。昨季はパが2試合とも1点差で勝利。12球団で最も地味だが、最後は負けない。それが中嶋監督の真骨頂でもある。

 中嶋監督は現役時代、一軍実働年数29年と工藤公康氏と並ぶ最長記録を持ち、46歳まで捕手一筋の選手だった。

 低迷が続いていたオリックスが2019年、「どうしても必要」と日本ハムのコーチだった中嶋監督を引き抜き、21年には最下位だったチームを25年ぶりのパ・リーグ優勝に導いた。そして昨季は日本一。阪急時代は上田利治氏、オリックス時代は仰木彬氏(ともに故人)という名監督の薫陶を受けている。オリックス担当記者曰く、

「我々記者に対しても選手のダメ出しをしたことは一度もない」

 加えて疑問に思うことは「異議あり」と主張する。今回の球宴でも「監督選抜」で山本由伸投手を筆頭にパ・リーグのWBC出場組の選抜を見送り、「彼らはロボットではない。無理をしてやっている部分が必ずある」ときっぱり。他球団の監督にも相談した上での決断に「僕が責任をとるといいますか、そうやって思ってやったこと」と続けた。

 結局、ファン投票による最終投票となる「プラスワン」で19万票以上の投票で選ばれた山本投手だったが、

「試合では投げますけど(中嶋監督は)選手のことを一番に考えている監督なのですごく感謝しています」

 とその信頼感の厚さをコメントしていた。

 そんな中嶋監督率いるパは、今年の球宴でもセを押し切るか。

(小田龍司)

カテゴリー: スポーツ   タグ: , , ,   この投稿のパーマリンク

SPECIAL

アサ芸チョイス:

    デキる既婚者は使ってる「Cuddle(カドル)-既婚者専用マッチングアプリ」で異性の相談相手をつくるワザ

    Sponsored

    30〜40代、既婚。会社でも肩書が付き、責任のある仕事を担うようになった。周囲からは「落ち着いた」なんて言われる年頃だが、順調に見える既婚者ほど、仕事のプレッシャーや人間関係のストレスを感じながら、発散の場がないまま毎日を過ごしてはいないだ…

    カテゴリー: 特集|タグ: , |

    これから人気急上昇する旅行先は「カンボジア・シェムリアップ」コスパ抜群の現地事情

    2025年の旅行者の動向を予測した「トラベルトレンドレポート2025」を、世界の航空券やホテルなどを比較検索するスカイスキャナージャパン(東京都港区)が発表した。同社が保有する膨大な検索データと、日本人1000人を含む世界2万人を対象にした…

    カテゴリー: 社会|タグ: , , , |

    コレクター急増で価格高騰「セ・パ12球団プロ野球トミカ」は「つば九郎」が希少だった

    大谷翔平が「40-40」の偉業を達成してから、しばらくが経ちました。メジャーリーグで1シーズン中に40本塁打、40盗塁を達成したのは史上5人目の快挙とのこと、特に野球に詳しくない私のような人間でも、凄いことだというのはわかります。ところで、…

    カテゴリー: エンタメ|タグ: , , |

注目キーワード

人気記事

1
長与千種がカミングアウト「恋愛禁止」を破ったクラッシュ・ギャルズ時代「夜のリング外試合」の相手
2
暴投王・藤浪晋太郎「もうメジャーも日本も難しい」窮地で「バウアーのようにメキシコへ行け」
3
日本と同じ「ずんぐり体型」アルプス山脈地帯に潜む「ヨーロッパ版ツチノコ」は猛毒を吐く
4
侍ジャパン「プレミア12」で際立った広島・坂倉将吾とロッテ・佐藤都志也「決定的な捕手力の差」
5
怒り爆発の高木豊「愚の骨頂!クライマックスなんかもうやめろ!」高田繁に猛反論