東日本エリアで人気の、地上波テレビ局の男性アナウンサーX。中継先で調達できなかった商品を、別の店舗から拝借した。スタッフの「ヤラセ演出」に乗っかると、そのままオンエアは終了。だが、この後の「ある行動」が命取りとなったのである。
時間との戦いとなる生放送。なんとか山場を越えるとXアナは気が抜けたのか、仲間にこう連絡したという。
「売ってないけど、バレなかったわ」
スタッフの演出意図を理解しながら、そのままスルーして乗っかった、動かぬ証拠となったのだ。
「バラエティー番組なら、あとでなんとでも編集できますからOKなんですけどね。ところがこれは、主婦層の視聴者がメインの情報番組。深夜に流れている『ウソ、大げさ、紛らわしい』のフレーズがお馴染みのCMではないけど、テレビ局の番組は正しく、公正が大鉄則。それを軽々と破ったことを認めてしまった。Xアナは若手でもなく、スタッフを諭すことだってできた。それを面倒臭がってやらずに、大惨事を引き起こしたのだから、あとの祭り。Xアナの連絡をきっかけに局内は騒然となり、番組後の反省会では局幹部が血相を変えて『なんてことをやってくれたんだ!』と大激怒だったそうです」(局関係者)
順調なキャリアを重ねてきたXの立場は暗転。確実に汚点となる痛恨の失態は、さらに続いた。
(つづく)