ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝の恩恵を受けたプロ野球について、日本野球機構(NPB)が前半戦終了時点での観客動員数を発表した。
12球団のうち1試合平均のトップは阪神で、4万923人と大入り満員が続いている。
「甲子園のキャパは約4万4000人。満員キャパが3万7000人の京セラドーム大阪での主催試合も含まれているので、いかに満員に近い動員が続いているかが見てとれます」(セ・リーグ球団関係者)
一方で深刻なのは、西武との最下位争いを繰り広げる楽天。1試合平均1万8245人と、コロナ禍前の2019年よりも数字が落ちているのだ。地元メディア関係者が嘆息する。
「阪神と比べれば、最大キャパは2万8000人とかなり少ないこともありますが、なにしろチームが低迷していることが原因。次に、昨年まで編成トップを兼ねた石井一久監督への批判が凄い。地元企業の中には『石井が続けるならスポンサーを降りたい』と口にするところもあります」
球団は地元Bリーグ仙台のトップだった森井誠之氏を、8月1日付で新社長に迎える。
「元々は、楽天野球団の営業セクションの責任者。動員テコ入れを急いでいるのは間違いありません」(スポーツ紙デスク)
はたして何か効果は出るか…。