サッカー日本代表の森保一監督が現役時代、同じ「ドーハ組」だった元日本代表の福田正博氏が前園真聖氏のYouTubeチャンネルに出演し、森保ジャパンについて語った。森保監督はチームが崩壊寸前になり、悩んでいたことがあったという。
福田氏は森保監督に話を聞く機会を得た際、
「代表は集まってすぐ試合をするが、どうやって選手の意思統一をしているのか」
と質問すると森保監督は、攻守におけるコンセプトビデオを全員に見せて意思を統一させ、練習で微調整するとの答えが返ってきたという。
しかし、それがうまくいかないこともあり、最も問題になったのはW杯カタール大会の最終予選。福田氏は、
「東京五輪代表の選手たちは戦えていたが、今までいた既存の選手とは乖離があった。五輪代表にしてみれば『俺たちだけでいい』、一方は『いやいや』って。チームとして同じ方向を向いていなかった」
と森保監督に胸の内を聞いていたことを明かした。
そんな状態で臨んだ最終予選の初戦の相手はオマーン。結果はホームにもかかわらず格下に0-1で敗戦し、当時は森保監督の解任まで囁かれた。
意思疎通のための時間が足りなかったのは選手間だけではなく、監督と選手間も同じ。ただでさえそうした状況に陥りがちなだけに、代表監督を日本人が務めることは最善であるとした福田氏。代表監督がW杯に合わせた4年任期が基本であることに反対だったこともあり、継続性のためにも森保監督の続投には賛成という。さらに森保監督には代表監督としての4年間の経験を活かし、より強いチームを作って欲しいとしていたが、それは日本代表を応援するすべての人の願いだろう。