衝撃の逮捕当時、大手自動車メーカーなど複数のCMに出演し、億単位の違約金発生が取り沙汰された。あれから14年が経過して五十路になってもアピール力は健在だった。愛くるしい笑顔でアルコール飲料の売り上げに貢献中なのだ。
「アルコール度数13%のレモンサワーなんて、誰も売れるとは思っていませんでした。それがフタを開けたら『1本で酔える』『キマる』と評判を呼んでバカ売れ。改めてのりピー効果を実感しました」
東京スポーツ関係者が称えるのは女優・酒井法子(52)だ。同社プロデュースの「驚愕レモンサワー」の発売を5日後に控えた5月18日、酒井は試飲イベントにサプライズ出演し、
「マンモスレモンな味わい! この刺激、ファーストやっピー!」
のりピー語を駆使して同商品をアピール。このニュースは「東スポWEB」だけでなく「オリコンニュース」などでも取り上げられた。その舞台裏を前出・東スポ関係者が明かすには、
「何しろ“史上最強”を謳う度数ですからね。ガブ飲みした出席者が次々とダウンしていく中、のりピーは『強いですね~』と言いながらも、おいしそうに飲んでいました。実はその週末に控えていたのが競馬のGⅠオークス。ダメ元で競馬予想を頼んだらノリノリで引き受けてくれましたよ」
異色のコラボPRは、のりピー語に郷愁を覚えた層の購買意欲を刺激して、売り上げは上々。SNS上には、
〈どこで売ってんだよ!〉
〈ドンキ(・ホーテ)は売り切れだった〉
と、東スポにはうれしい悲鳴が寄せられていた。
のりピーの勢いはまだまだ止まらない。6月28日にはテレビ東京系の「テレ東音楽祭2023夏」に出演し、95年リリースのヒット曲「碧いうさぎ」を熱唱した。芸能評論家の三杉武氏がこう評する。
「テレ東では19年から『THE カラオケ★バトル』にイレギュラーで出演してきましたが、同局で生放送のステージに立つのは26年ぶり。以前と変わらぬ美声は視聴者に好評でした。近年はTBS系の『音楽の日』をはじめ、長時間の歌番組が花盛りとあって、他の民放各局も追随して酒井の出演を解禁していくのではないでしょうか」
そんな上り調子の酒井にとって、後ろ盾になっているのが“芸能界の兄”の存在だ。
「森田健作(73)ですよ。かつて2人は同じサンミュージックに所属し、『妹よ』『お兄ちゃん』と呼び合う仲。酒井は09年に事務所をクビになって、現在は個人事務所を立ち上げていますが、サンミュージック側は森田の意を汲んで、何かと仕事を回しているそうです。2人は昨年7月からラジオ番組『青春もぎたて朝一番!』(NACK5)で共演していますが、これも森田のプッシュがあってこそ。森田は親しいマスコミ関係者を集めて『森田会』なる会合を開いては、兄気取りで『法子をよろしく』と売り込んでいます」(前出・東スポ関係者)
レモンサワーの度数と同じく、2人の絆はかなり濃いめのようだ。