「芸能人の法律違反の薬物の逮捕で、いちばん驚いたのは酒井法子のケースでしょう。タレントイメージとしては真逆のポジション。しかも、1998年12月にプロサーファーだった夫(当時)と結婚して翌年7月11日に長男を出産して、ママタレントでしたからね」(芸能ジャーナリスト)
09年8月3日、夫が東京都渋谷区の路上に駐車中の車内で、俗にシャブと呼ばれる法律違反の薬物所持していたとして逮捕。酒井も警視庁渋谷警察署から任意同行を求められたが拒否。その後、行方をくらました。8月7日には、夫が酒井の薬物使用を供述。警察は自宅から夫が所持していたものと同種の薬物と、酒井の唾液が付着した吸引具を発見。逮捕令状を取った。翌日8月8日、酒井は警視庁に出頭し、逮捕された。
8月28日、検察は薬物所持で酒井を起訴。それを受けて所属事務所と所属レコード会社は、酒井とのマネジメント契約を解除した。裁判で酒井は「夫と離婚してクスリを断ち切りたい」、「芸能界を引退し、介護の仕事をやりたい」などと述べていた。2010年6月、調停を経て夫との離婚は成立したが、法廷で述べた介護の仕事をすることはなかった。翌11年には中国禁毒大使として中国に招かれ様々なイベントに出席。16年にはコンサート、17年にはファンミーティングを開催し、着実に完全復帰に向けて歩みを進めている。
そして今年、3月27日放送の「THEカラオケ★バトル~またそれやっちゃう? あの大ヒット曲、ご本人は何点出せるのかSP!~」(テレビ東京)に登場。実に11年ぶりテレビでの歌唱出演となる民放出演を果たし、大ヒット曲「碧いうさぎ」を当時と同じく手話付きで熱唱したのだ。
ただし、民放復帰を喜ぶファンの声があがる一方で、「芸能界は甘すぎる」など、非難の声があったことは言うまでもなく、これこそ酒井が一生背負い続けなければならない十字架なのだ。