スティーブン・フルトン(アメリカ)に8回TKOで勝利し、WBC・WBO世界スーパーバンタム級の世界タイトルを奪取した井上尚弥。今年1月、保持していた4団体世界バンタム級の王座を返上し、1階級上げて臨んだ初戦の戦慄KO劇には、世界のボクシングファンが熱狂したことだろう。
これで井上は井岡一翔に続き、日本人2人目となる世界4階級制覇を達成。興味の先はフェザー級、スーパーフェザー級へと階級を上げて、オスカー・デ・ラ・ホーヤ(アメリカ)とマニー・パッキャオ(フィリピン)の2人しか成し遂げていない6階級制覇を、というものも…。
元プロボクシング世界王者の渡嘉敷勝男氏、竹原慎二氏、畑山隆則氏のYouTubeチャンネル〈渡嘉敷勝男&竹原慎二&畑山隆則ぶっちゃけチャンネル〉が7月27日に更新されると、3人が持論を展開。まず竹原氏の見解はというと、
「フェザーまでいけるかもわかんないけど、スーパーフェザーだったらやっぱり、ちょっと体格負けするかも」
先の世界戦ではリングサイド解説者を務めた畑山氏は、自らのスーパーフェザー級世界王者時代を引き合いに出し、これに反論する。
「俺は井上がちゃんと仮にやったら、俺は勝てる自信ない。ちっちゃいとは思うのよ。けど井上ちゃん今日、デカかったよ」
フィジカル面において、スーパーフェザー級でもイケると太鼓判を押すのだ。すると、竹原氏が言った。
「4団体じゃなくて1個のベルトだったら、余裕で取れると思うよ。ライト級だって取れるよ」
WBA・IBF世界スーパーバンタム級王者マーロン・タパレス(フィリピン)との4団体統一をかけた世界戦が、年内に実現する公算は大きい。まずはこの一戦に井上が勝利した先のことではあるが、夢は膨らむのだ。
(所ひで/ユーチューブライター)