巨人のタフネスエース・戸郷翔征が8月3日のヤクルト戦でプロ最多の149球、9回5安打10奪三振1失点の完投で、2年連続10勝目を収めた。8回を投げ終えて127球だったが、最終回の登板を自ら直訴した。
球威は最後まで衰えず、9回に入っても直球のスピードは150キロ超を計測。スポーツライターは、
「終盤まで直球に伸びがあり、フォークが鋭く縦に変化するので厄介です。WBCでダルビッシュ有に教わり、曲がり幅が大きくなったスライダーも破壊力抜群。メジャー関係者の間では今すぐアメリカに渡っても通用すると言われています」
WBCで金メダル獲得後に戸郷は「メジャーに行きたい。今までもずっと行きたかった。ずっと夢です」と堂々公言。7月のオールスターではサイヤング賞投手、DeNAのトレバー・バウアーに急接近して、投球談義で意見を交わした。
「タフでスタミナがある点が、メジャーリーグのスカウトから非常に評価されています。アメリカでは中4日で登板するのが当たり前。強靭な体力を持ち併せ、イニングを食ってくれるピッチャーは、それだけで高価値とみなされています。ケガも少なく、原辰徳監督の下で精神面が鍛えられている。温室育ちでないところが高ステータスとなっているのです。巨人の内部では、今季と来季ともに13~14勝を上げれば、ポスティングによるメジャー移籍を認めてやってもいいのではないか、との声が出ているみたいです。うまくいけば2025年オフには渡米となりそうです」(前出・スポーツライター)
ニキビ顔の23歳が、メジャー移籍へのカウントダウンに入っている。