巨人の4番・岡本和真の無双ぶりが止まらない。7月は打率2割2分1厘、4本塁打と苦しんだ姿はどこへやら。8月6日の広島戦で自身初となる1試合3本塁打を放ち、13-0の大勝に導いた。
これで8月は6試合で打率4割1分7厘、8本塁打と猛打爆発。チームも6月24日以来の3位に浮上した。
岡本はこの試合で、6年連続の30本塁打を記録。史上9人目の快挙だった。巨人では王貞治氏の19年連続、松井秀喜氏の7年連続に次いで3人目。他球団では、秋山幸二氏の9年連続、山本浩二氏の8年連続、野村克也氏の7年連続、大杉勝男氏、タイロン・ウッズ氏、小笠原道大氏の各6年連続と、錚々たるスラッガーの名前が挙がる。
こと巨人に目を向ければ、世界の王の6年連続達成は1967年。言わずと知れた「V9」真っ只中であり、6年連続の本塁打王獲得とともに、日本一にも輝いた。
一方、松井氏の6年目は2001年。36本塁打を放つも、39本塁打のロベルト・ペタジーニ(ヤクルト)にタイトルを奪われ、第2次長嶋政権の最終年は2位に。岡本のタイトル奪取が今後の巨人のカギを握るのか――。
「今思えば、8月1日のヤクルト戦に0-1と惜敗、4打数ノーヒットに終わった岡本に対し、原辰徳監督が『和真? 今日いた?』とコメントしたのが奏功したのかもしれません。翌2日、2本塁打でヤクルトに9-2で圧勝すると、岡本はお立ち台で『昨日は(原監督から)空気って言われたので、今日はちょっとおったかなと思います』とコメント。原監督のイヤミにズバリ結果で応えたのはさすがでしたね」(スポーツ紙デスク)
新キャプテンのバットから、今後も快音が響き渡るだろうか。
(所ひで/ユーチューブライター)