渦中の問題とは無関係の問題で炎上が続いている。
日本大学のアメフト部の選手が、関学大QBに悪質なタックルをして負傷させた問題。選手の記者会見でクローズアップされたのが、5月29日に関東学生アメリカンフットボール連盟の臨時総会で、内田正人前監督とともに最も重い除名処分とすることを決められた井上奨前コーチだ。「監督にどうしたらお前を試合に出せるか聞いたら、『相手のQBを1プレイ目で潰せば出してやる』と言われた」「『QBを潰しに行くんで、ボクを使ってください』と、監督に言いに行け」と言われたと、選手が明かせば、翌日に内田前監督と会見に臨んだ井上前コーチは「私からの指示ではない」と否定。ところがその後、「誤解を受ける指示をした」ことを認め、関東学生連盟側の難航する調査の打開の糸口となったとも報じられた。
そして、この井上前コーチは違う問題で、ネット上を騒がせているのだ。
「井上前コーチは『筋肉children イノセントな筋肉青年達が大人のワールドへ』と題された同性好き男性向けの艶ビデオに出演していた疑惑が浮上しているんです。5年前、写真誌『フライデー』が日大アメフト部のOBが現役時代に同作に出演していることを報じていたんですが、今回の不祥事後、井上前コーチがワイドショーで紹介されたことで、『筋肉children』を視聴したという同性好き男性から井上前コーチが出演していたのではないかといった声がネット上で上がり、井上前コーチ叩きが異様なまでに盛り上がりを見せているんです」(エンタメ誌ライター)
作品のタイトルがタイトルとあって、ネット上の書き込みを見ると、「ミスチルを汚すな」「ミスチルもとんだ風評被害に遭ったな」「ミスチルにも謝罪しろ」など、人気バンドのMr.Childrenを気の毒に思う声も上がっている。
「作品の副題もミスチルの人気楽曲のタイトルの2つのワードとワードの間に文章を挿入したものですし、作品のパッケージを見ても、『children』の上にフリガナで小さく、『ミスチル』と表記されていますから、同バンドを意識した作品名であることは明らか。作品のタイトルを考えたのは井上前コーチというわけでは当然ありませんが、今回これだけヒール扱いされ、世間の怒りを買っている井上前コーチの出演作品ということもあって、ネット上で作品名をネタ扱いして井上前コーチを小馬鹿にしている人も多いですから、それに利用されているミスチルとしてはいい迷惑ですよね」(前出・エンタメ誌ライター)
今回、悪質タックルをさせられた後に号泣する選手に、「お前はやさしすぎるんだ」と言い放ったとされる井上前コーチ。
「艶ビデオ騒動当時、井上前コーチは聞き取りを行った内田前監督に出演を認めていたそうですが、内田氏が出演者は他人だと結論付けた。以来、井上氏は恩人の内田氏に逆らえなくなったとも報じられていますね」(スポーツ紙記者)
いずれにしても、「やさしすぎる」処分は井上前コーチには必要ないことは確かなようだ。
(田中康)