日本大学でまた新たな問題が発覚した。チアリーディング部の大野美幸監督もパワハラで女子部員を追い込んでいたことが判明した。それだけではない。助成金の不正流用や黒い交際が告発された日本ボクシング連盟の山根明前会長を、今年4月からスポーツ科学部の客員教授に招いていたのだ。
山根前会長の件は、問題発覚後の、8月10日に、7日付で解任したことを発表したが、
「女子部員の父母がパワーハラスメントの相談を大学にしています。その際、対応したのが、当時、保健体育審議会のトップでもあったアメフト部元監督の内田正人氏でした。一方、山根前会長を客員教授に決めたのは田中英寿理事長です」(学校関係者)
日大の問題をきっかけに、大学全体のスポーツ教育までが問われる中、日大アメフト部の新しい監督が決定した。元立命館大学監督の橋詰功氏である。独自の戦法・リッツガンで立命館大を頂点まで導いた手腕に期待が寄せられているが、こんな情報も交錯していた。
「新監督が元立命館と聞き、アメフト部員は眉をひそめました。解任された前コーチの中に立命館出身者がいて、彼らはかなりひどいパワハラを受けてきたからです。『立命館=暴力』の誤解を抱く部員もいます」(前出・学校関係者)
改善報告書も却下され、秋のリーグ戦には出場できない。橋詰監督は部員たちの信頼関係を築くところからスタートしなければならない。
「関東アメフト学生連盟は、悪質タックルは大学全体の問題だと捉えており、経営陣が刷新されなければ信用しないという方針です」(スポーツ紙記者)
ちなみに、山根前会長は一度も教壇に立っていなかった。日大の問題はまだまだ続きそうだ。
(スポーツライター・飯山満)