改めて打者大谷に目を向ければ、打率3割1分(リーグ3位)、40本塁打(同1位)、82打点(同2位)と、打撃3部門でトップ3入り。テレビ中継では拝めない好調維持の秘密に迫ると─。
「よくバットに願掛けする場面を目にします。とりわけ打撃不振に陥った時期に、ベンチ内でバットに〝心臓マッサージ〟をしたり、バットに向かって『Wake Up!』と言葉をかけたり、アレコレとおまじないをかけている。〝目覚め〟効果を期待して、テームズ打撃コーチにコーヒーをかけてもらう一幕もありました。そんなゲン担ぎにあやかりたいんでしょう。最近は、大谷選手に願掛けを依頼する選手まで現れています」(しんすけ氏)
野球の神様を味方につけた大谷は、チームの勝利のためなら手段を選ばず!? 7月23日のパイレーツ戦最終回には、こんなオカルト奇行が目撃されていた。
「3点を追いかけるイニングに、エンゼルスは3つの四死球でワンアウト満塁のチャンスを作りました。実はその最中に、大谷選手とモニアック選手が相手投手に向けた指先をニョロニョロと動かしてオーラを飛ばしていたんです。大谷選手が愛読しているバスケ漫画『SLAMDUNK』(集英社)で、主人公の桜木花道が、相手選手のフリースロー失敗を願って、呪いのオーラを飛ばすシーンをオマージュしているのでしょう」(しんすけ氏)
残念ながら祈りは届かず、試合はダブルプレーで試合終了。一方で、大谷といえばNPB時代から先輩イジリが得意。「クソガキ」と呼ばれていたが、大胆不敵な振る舞いは現在も変わらない。
「試合中に選手たちが食べるひまわりの種がベンチの下に落ちているんですが、それを大谷選手がスタッフやチームメイトに投げて遊んでいるんです。しかも、背中に当てられてキョロキョロする選手を横目に真顔になってシレッとしている(笑)。時には、水原一平通訳もグルになる始末ですよ。日本球界では見られないMLBならではの微笑ましい光景です」(しんすけ氏)
そんな大谷の英語力は10点満点中6点と評されている。これは歴代日本人大リーガーきってのコミュニケーション能力のようで、
「英語力だけでいえば、アメリカ人記者のインタビューに直に答えることもあったイチロー氏(49)の方が上でしたが、中南米の選手を見下すきらいがあって折り合いが悪かった印象です。かつて、シアトルの地元紙でチームメイトによる〝襲撃計画〟が報じられたほど孤立していましたからね。一方、大谷はサンドバルやレンヒーフォをはじめヒスパニック系の選手とも互いにイジり合うほど関係は良好。最近はネトやモニアックのように内弟子を志願するアメリカ人選手まで現れています」(友成氏)
人たらしの才能はイチロー以上。ワルガキ旋風が全米で吹き荒れている─。