沢木耕太郎の小説を原作とした映画「春に散る」(8月25日公開)は、佐藤浩市と横浜流星のダブル主演。不公平な判定負けでアメリカに渡り、帰国した元プロボクサー(佐藤)と、同じく不公平な判定負けで心が折れた若手ボクサー(横浜)が出会い、共に世界王者を目指す群像劇だ。横浜は役作りのためにボクシングを始め、6月12日にプロテストに合格してライセンスを取ったほどだ。
YouTubeチャンネル〈oricon〉で8月16日、元WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志氏が、横浜にミット打ち指導する風景が公開された。中学3年時に世界大会「2011年 第7回国際青少年空手道選手権大会13・14歳男子 55㎏の部」で優勝した実績がある横浜は、抜群のコンビネーションを繰り出す。
これに負けじと軽快なワン・ツーを打ち込み、内山氏から「パンチあるね」と称賛を浴びたのは、横浜が挑むボクサーを演じた窪田正孝だった。窪田は「本当ですか」と喜ぶ。
「脱ぐとバキバキな体の印象が強い窪田は野球、バスケットボール、ダンスで培った運動神経には定評があります」(芸能記者)
ボクシング映画と聞いて思い出すのは、北野武の6作目となる監督作品「キッズ・リターン」(1996年)だ。第6回東京スポーツ映画大賞・作品賞・監督賞、第51回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞など、映画各賞に輝いたこの作品で映画初主演した金子賢は、2005年と2006年の2年間限定で芸能活動を休止し、総合格闘技に専念。3戦全敗の戦績で、タレント業に復帰している」
横浜、窪田ともに格闘技にチャレンジしたならば、話題性十分の超人気選手になるに違いないだろうが…。
(所ひで/ユーチューブライター)