ヤクルトの本拠地、神宮球場の入場料がとんでもないことになっている。
神宮のプロ野球チケットの価格は試合ごとに変動する「ダイナミックプライシング(価格変動制)」が導入されており、全試合で実施されている。これは試合日程、席種、市況、天候、客の嗜好などに関するビッグデータ分析を基に需要予測を行い、チケット価格の変更を自動的に行なう販売方式。ヤクルトは2022年シーズンから取り入れている。
ダイナミックプライシングは様々な要素を元に価格を算出しているため、必ずしも安くなるとは限らないが、試合日の直前に売れ残っているチケットなどは、大幅に安くなることもあり、使い方次第ではお得になる。
そんな中、ネット上で注目を集めているのが、9月2日の阪神戦のチケット代だ。公式Webサイトのチケット最新価格表を見ると(8月18日時点=以下同)、「外野指定席A(ホーム側)」が4200円なのに対し、ビジター側は驚きの9000円となっているのだ。「SS指定席(ネット裏)」の9800円と比べてもかなり割高なのが分かるだろう。
スポーツライターが語る。
「恐らく阪神の『アレ』がいよいよ近づいていることから、料金が跳ね上がっているんだと思います。AIの判断で先取りしているのでしょう」
より優勝が現実的なのは、9月22、23日の「ヤクルト-阪神」2連戦だが、23日の「外野指摘席(ビジター側)」もすでに9000円に跳ね上がっている。阪神ファンにとって目の前で胴上げが見られるなら、例え外野席が9000円しても惜しくはないということか。
(ケン高田)