プロ野球・巨人の菅野智之投手が、8月23日に東京ドームで行われたヤクルト戦に先発登板。7回6被安打、3失点で途中降板した。試合はその後、巨人が逆転し勝利したが、菅野に勝ちはつかなかった。
菅野は前回登板の17日、バンテリンドームで行われた中日戦で7回途中無失点の好投を見せ、後半戦初白星となる3勝目をあげていた。この時、「出力を出すコツを見つけた。今後が楽しみ」などと自信満々に語っていたのだが、今回のあっさり3失点には多くのファンを呆れさせたようだ。
スポーツライターが語る。
「この日は予告先発のグリフィンが試合前の練習で頭部に打球を受けた影響で、菅野の緊急登板となりました。そんな中、確かにドタバタせず9奪三振を奪ったあたりはさすがですが、3失点途中降板では『どこに「コツ」を見つけたのか』という声が上がるのも当然でしょう。特にサンタナとオスナの両外国人には合わせて4安打1ホームランを許しており、ここぞという時にギアが上がらない状態が垣間見える。ストレートは戻ってきたものの時折カットボールが甘くなって痛打され、どの『コツ』を掴んだのか理解しかねます。結果的にチームがサヨナラ逆転勝利してくれたからいいものの、負けていれば大ブーイングを食らっていましたよ」
今ではすっかり戸郷翔征にエースの座を奪われてしまった菅野。ファンが厳しい言葉を投げかけるのは期待の表れとも言えるが、シーズン残りの試合で本当に「コツ」を掴んだ投球を見せて欲しいものだ。
(ケン高田)