まさに大迷走にハマッている。楽天イーグルスのクライマックスシリーズ進出がいよいよ厳しくなってきている。石井一久監督は契約最終年で、退任はぼ確実な情勢だ。
「監督業は実質クビとなりますが、球団には居残り、フロント業や編成に携わるといいます。三木谷浩史オーナーの注文に忠実に応える仕事ぶりが評価されていて、関係は良好です。ああ見えて、中間管理職の処世術が身についていて、世渡り上手。シラけているのは、首脳陣や選手たちですよ」(球団関係者)
石井監督と同じ立場に立たされているのが、2年契約最終年となる、ソフトバンクの藤本博史監督だ。超ド派手な大型補強で近藤健介、オスナ、有原航平、ガンケル、嶺井博希を獲得して優勝が絶対条件どころか、ぶっちぎりのVを求められたが、7月に54年ぶりの12連敗を喫するなど、まさかの3位に低迷している。
「藤本監督は人情派ですが、あまりに勝負勘がなく、指揮官には向いていませんでした。すでにチーム内では次期監督の予想合戦が始まっており、小久保裕紀2軍監督、秋山幸二氏、斉藤和巳投手コーチらの名前が挙がっています」(スポーツライター)
シーズンは30試合ほど残っているが、球界では来年に向けた動きが加速している。
「ある地方球団のコーチは、ローカル局のスタッフらに『解説者枠』の空きを確認して、転職活動を水面下で初めています。監督が代わればコーチ陣が一掃される可能性は高く、ガラリと顔ぶれが変わるのが野球界の原理。生活を守るため、仕事探しに走っています」(地方テレビ局関係者)
楽天もソフトバンクも、事情は同じ。夏の終わりを告げる秋風が吹いてくる。