ソフトバンクが3年連続V逸の窮地に立たされている。
現在の球団体制になった2005年以降、史上最速となる92試合目での自力優勝の可能性が消滅する事態になったのだ。8月2日の西武戦に敗れてその「緊急事態」は発生。翌日には首位オリックスが敗れため、一夜にして自力Vは復活したが、崖っぷちに立たされていることに変わりはない。
藤本博史監督は札幌へ移動、練習予定だった8月3日にオンライン取材で「聞かんといて下さい」と、この手の質問を嫌がったが、球界OBは、
「本人がいちばん、立場が危ういと自覚していないのではないか」
と語る。工藤公康前監督から引き継いで、昨年から1軍監督になったものの、
「過去に1軍コーチ経験はあるものの、大半は2軍3軍の監督やコーチ業が大半。そこでの指導評判もあまりよくなかった。ところがチームは毎年のように優勝、優勝争いをするので、粗が目立たないのです。結果、在籍期間だけが長くなり、そのまま1軍監督へと担ぎ上げられてしまった。本人も最近になってようやく『あと50試合しかない』と危機感を口にするようになりましたが、それまでは皆無。危機管理マネージメントの欠落が、チーム低迷の最大の要因でしょう」(球団関係者)
こんな状態で、大逆転優勝は実現するのか。