野球評論家・宮本慎也氏が自身のYouTubeチャンネル「野球いっかん!」で、8月18日のDeNA-阪神戦で物議を醸したDeNA京田陽太選手の走塁妨害問題について言及していた。
問題となったのは、同戦の9回一死一塁で、阪神の一塁走者・熊谷敬宥とベースカバーに入った遊撃・京田陽太のクロスプレー。熊谷が二盗を試み一度はセーフの判定が下ったが、リクエストによるリプレー検証でアウトに覆った。
映像では京田の足が二塁を塞ぐ走塁妨害のようにも見えたが、審判団は故意ではなく走塁妨害にあたらないと判断。阪神・岡田彰布監督は5分近く猛抗議を行い、翌日、球団が日本野球機構(NPB)に意見書を提出。NPBはルール変更を検討するとしている。
宮本氏は遊撃、三塁手としてゴールデングラブ賞を10度受賞した守備の名手。このプレーについて質問されると「あれはセーフにせなあかんね。(ベースを)塞いでるんだから。故意だろうが故意でなかろうが」と即答。続けて、
「ショート的に言うと、あんなんならない。なったことない。他の選手でも見たことないでしょ?(送球が)決していいボールじゃない。アウトにするのも重要だけど、大けがしないというのも重要。前にいくか後ろに下がるか、走路だけはいかないほうがいいんだよね」
と説明した。
しかも宮本氏によれば、過去の動画を見たところ京田はこれまで同じようなプレーを何度もしてきたといい、
「もし故意じゃなくそうなってるなら、(ベースカバーの)入り方とか勉強した方がいい」
と忠告した。
実は問題のプレーの直後からネット上では、野球ファンの間で京田の二塁ブロックの常習性は指摘されいただだけに、今回の動画のコメント欄には「みんなが思ってても言わないことをはっきり言ってくれました」「名手の宮本さんに言って頂いて少しはスッとしました」など賛同の声が多数見かけられた。宮本の説教、京田の耳には入っているだろうか。
(鈴木十朗)