その豪快な見た目とは裏腹に、器の小ささが露呈したと言われるのがソフトバンクの藤本博史監督(59)である。
「〝居酒屋のおっちゃん〟さながらの風貌に騙されてはいけません。藤本監督は自分の悪口をメディアで書かれるのをめっぽう嫌うんです。囲み取材で都合の悪い質問をされるや、しばしば『それはどういう意味で聞いたんや?』とわざと声を張り上げて吊るし上げるように威嚇する。54年ぶりの12連敗を喫した時期など大荒れでしたよ」(スポーツ紙デスク)
時には、前政権へのジェラシーが見え隠れする場面もあったという。
「藤本監督は契約の最終年です。現在、球団内では工藤公康前監督(60)の再登板が囁かれている。在任7年でリーグ優勝3回、日本一5回の〝優勝請負人〟以上の人材はいませんからね。それとなく雑談ベースで『工藤再登板』を藤本監督に尋ねた番記者が大激怒されていた。監督としての器量を比べられたと早合点したのでしょう。打撃コーチ時代から番記者たちに『(工藤監督ではなく)俺のとこに聞きに来い』と促していたように主導権を握りたがるフシがありましたからね」(スポーツ紙デスク)
主砲の不倫トラブルで出端をくじかれた西武の松井稼頭央監督(47)は、勝手気ままなエース候補にも頭を悩ませていた。
「今井達也(25)の〝出社拒否事件〟には、松井監督もお手上げでした。5月24日のロッテ戦で3回途中8失点KOを食らってから、3日ほど行方をくらませて練習にも現れなかった。マネージャーが今井の携帯電話に着信を残しても応答なし。新婚の嫁さんをツテに生存確認が取れたので事なきを得ましたが、結局、打たれたことに不貞腐れていただけでした」(球界関係者)
野球人たる前に社会人たれ─。この言葉を遺した名監督も、各球団で巻き起こる内輪モメには、草葉の陰でボヤキが止まらないだろう。