セ・リーグは3位争いもデッドヒート。なんとか2年連続Bクラスを避けたい巨人だが、チームを率いる原辰徳監督(65)はどこか精彩を欠いたご様子だ。
「8月16日の中日戦でアウトカウントを無視したリクエストで球場をざわめかせたのは周知の通りですが、最近の原監督は心ここにあらずなんです。囲み取材で選手のミスについて問われるも『私の不徳の致すところ‥‥』とくり返すばかり。すでに、野手のオーダーや試合中のサインは阿部慎之助ヘッド兼バッテリーコーチ(44)、投手起用は阿波野秀幸投手チーフコーチ(59)に任せきりです。原監督は最終決定を下すのみ。すぐにでも次世代に禅譲したい気持ちが見え隠れしている」(スポーツ紙デスク)
だが、ヤキが回っている場合ではない。キャリアの下降線をたどる、元エースの現状も危ういのだから‥‥。
「今季の菅野智之(33)はサイン無視が絶えません。全盛期ほどの直球の球威がないので、ミーティングでキャッチャーの大城卓三(30)は、阿部コーチから変化球主体の組み立てを指示されています。ところがツーストライクに追い込んだ後の決め球として、菅野が変化球のサインをガン無視してインコースめがけて直球を投げてしまうんです」(球界関係者)
渾身のストレートが痛打されるのは言うまでもない。今季の勝率は自己ワーストの3割7分5厘を記録。時には言い訳がましい胸中を漏らしているようで、
「ビジター球場で『たぶんサインを盗まれた。ボールボーイが怪しい』と親しい関係者に話しているそうです。そもそも、サイン通り投げていないわけなんですが、あまりにも不憫すぎて、その矛盾を指摘する仲間はいません。原監督も見て見ぬフリを貫いている」(球界関係者)
かつての若大将は、甥っ子に鈴も付けられないほど統率力を失っているのか。
やはり求心力が地に落ちているのは、DeNAの三浦大輔監督(49)である。どうにも、八方美人な立ち回りに周囲は辟易しているというのだ。
「代表例がバウアー(32)の起用方法ですよ。投げたがりの本人たっての希望で、中4日で回していますが、ローテが狂う他の先発投手から不興を買っている。通常の中6日のローテが崩れてしまい、生活のリズムを乱されてしまいますからね。バウアーがマウンドで感情を爆発させる場面でも、後ろを守る野手はシラけた視線を送っている。牧秀悟(25)などは『また始まった』と言わんばかりにあきれた顔をしています」(スポーツ紙デスク)
そんなサイ・ヤング賞投手の言いなり指揮官から、早くも選手たちの心境は後任候補に移ろいでいるという。
「打撃指導に定評のある石井琢朗ヘッドコーチ(53)に牧や佐野恵太(28)は心酔している。一方で三浦監督の評価は『選手としては尊敬していたけど、指導者としは‥‥』だとか。主砲・佐野の1番起用にこだわったあげく、チャンスで回れば代打を送ったりするようなチグハグ采配が目立ちますからね。次期監督として石井コーチ待望論がチーム内で根強く浮上している」
一時は首位に立ったが、今や暗黒時代の足音がコツコツと近づきつつある。